「設備保全はきついの?」
「きついと感じたら、どうすればいい?」
「設備保全にもメリットはあるの?」
このような疑問にお答えします。
設備保全は工場の生産設備の保守点検をして、機械が止まらないようにすることが仕事です。
工場によっては作業環境が劣悪だったり、勤務形態が不規則だったりするので辛いと感じる人も多いです。
とはいえ修理や改善が完了した後は、日常ではあまり感じられない達成感があります。スキルや知識を高めれば、昇格や年収アップも難しくないでしょう。
この記事では設備保全が「きつい」と言われる理由について詳しく解説していきます。
- 設備保全の仕事がきついと言われる理由5選
- きついと感じたときの対処法3選
- 設備保全のメリット3選
- 設備保全が向いている人の特徴3選
設備保全で働くことを辞めようか悩んでいる人におすすめの内容です。
ぜひこの記事を参考に、設備保全がきついと言われる原因を理解して対策していきましょう。
設備保全の仕事がきついと言われる理由5選
設備保全の仕事はなぜ「きつい」と言われるのでしょうか。
ここでは「きつい」と言われる理由を5つ紹介します。
- 危険な作業が多い
- 覚えることが多い
- 勤務形態が不規則
- 計画を立てて仕事に取り組めない
- 作業環境が悪い
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.危険な作業が多い
設備保全の仕事中は危険な作業ばかりです。
機械分解作業では手順を間違えると挟まれるリスクがあります。高所作業では安全帯をしていても落下のリスクがゼロではないです。
通電箇所に手が触れてしまうと感電して、死亡するリスクもあります。
ちょっとしたミスからも大きな怪我に繋がる設備保全は「きつい」と言われるのでしょう。
2.覚えることが多い
設備保全は仕事をするために必要な知識やスキルが多いです。
- 機械
- 油空圧
- 電気
- 電子 など
ブラケットなどを急遽作成することもあり、旋盤や溶接などのスキルも求められます。
また、新しい設備や機器を導入すると、使用方法やメンテナンス方法などを覚える必要があります。
IoTやAIが導入されることも増えており、ITやネットワークに関する知識も身につける必要があるでしょう。
ある程度の知識をつけなければ保守保全ができないです。一生勉強が必要な設備保全は「きつい」と感じる人が多いでしょう。
3.勤務形態が不規則
設備保全の仕事は勤務時間が不規則になりがちです。
基本的に修理が終わるまで家に帰れないことが多く、深夜まで働き続けることもあります。
実際に僕も8時に仕事を開始して深夜1時まで修理対応したことがあります…
また、工場が24時間動いている場合、いつでも修理対応できるように夜勤に入ることが多いです。
夜勤には向き不向きがあり、昼間眠れない人や眠気を我慢できない人は体を壊しやすいです。
勤務時間が明確でなかったり、深夜に働いたりする設備保全は「きつい」と感じるでしょう。
工場の夜勤については「【大丈夫?】工場夜勤がしんどいと言われる理由3選!対処法やメリットについても紹介」にて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
4.計画を立てて仕事に取り組めない
設備故障がいつ発生するか分からないため、計画的に仕事を行えません。
1日修理がない日があれば、残業しても終わらない量の故障が発生することもあります。
また、異常な現象が突然発生しなくなることや、修理完了後に故障が再発することがあります。
設備の状態によって仕事のペースがずらされるので、計画を立てて仕事に取り組むことは難しいでしょう。
5.作業環境が悪い
修理をする場所は油や埃で汚れていたり、異臭がしたりする場所が多いです。
掃除ができないような場所に潜ることがあるため、汚い環境で作業をします。
例えばコンベアの修理をする場合、足場の下にあるモーターを交換することがあります。日頃開けていない場所なので、ゴミや漏れた油などがあり汚いです。
また、機械の上に登ったり狭い隙間に入ったりして、作業する場所が悪いと疲れやすいです。
メンテナンスのことまで考えられている設備は少なく、仕事を進めるうちに疲れるでしょう。
工場勤務の疲労回復方法は「【超回復】工場勤務の疲れを取る方法3選!疲労軽減グッズやストレッチ方法も紹介」にて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
設備保全がきついと感じた場合の対処法3選
設備保全の仕事が「きつい」「辛い」と感じたら、どうすれば良いか悩みますよね。
ここでは適切な対処法を3つ紹介します。
- スキルや知識を高める
- 部署異常する
- 転職する
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.スキルや知識を高める
スキルや知識を高めることで、仕事を楽に進められるようになります。
修理で悩むことが減り、無駄な作業が減ります。仕事ができるようになれば、周りからの評価が高まり仕事がしやすくなります。
昇給や昇進がしやすくなり、仕事へのモチベーションも高まるでしょう。
知識をつけるために重要なことは、分からないことを放置しないことです。
Google検索を利用して疑問点を解消。調べても分からないことは、先輩社員やメーカーに直接確認してみてください。
他には資格の勉強をして知識をつけることもおすすめです。基礎知識を体系的に学べるので、効率よく学習できるでしょう。
おすすめの資格については「【レベルアップ】工場勤務におすすめの資格7選!取得するべき理由や注意点も解説」にて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
2.部署異動する
上司に相談をして部署異動を希望してもOKです。
会社の規模が大きい場合、設備保全の担当現場を変更できます。担当する現場によっては、楽に保全業務を進められることも多いです。
また、以下のような設備保全以外の職種にもチャレンジできる可能性があります。
- 製造オペレーター
- 組立作業者
- 生産技術
- 設計 など
上司へはネガティブな理由ではなく、やりたいことが変わったなどのポジティブな希望理由を伝えると許可を得られやすいです。
資格を取得したり勉強をしたりして、やる気をアピールしてみてください。
3.転職する
設備保全がきついと感じる場合、転職をして働く環境を大きく変えても良いです。
違う会社の設備保全なら、環境やルールが変わり働きやすくなる可能性があります。
例えば、半導体や食品工場なら、自動車系の工場より環境がキレイなことが多いです。夜勤や休出がない工場もあるので、探してみてください。
また、以下のような仕事なら未経験でも、設備保全の経験を活かして転職しやすいです。
- 生産技術職
- 設計
- 製造オペレーター
- 組立作業者
- メンテナンス業者 など
電気や機械の知識を活かして、設計業務や生産技術職にも挑戦できます。
とはいえ、まったく適正のない職に転職してしまうと、仕事が辛くなり継続できないリスクもあります。
エージェントサービスを使うと、優良企業を紹介してくれたり転職に関する悩みを解消したりしてくれます。初めての転職でも安心して利用できるでしょう。
エージェントサービスは企業から報酬を受け取るので、転職者は完全無料で利用できますよ!
おすすめのエージェントサービスについては「【まるわかり】工場におすすめの転職エージェント6選!選び方や活用方法も解説」にて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
設備保全がきついと感じるときに知っておきたいメリット3選
きついと言われる設備保全の仕事を続けるべきか悩む人も多いですよね。
ここでは設備保全のメリットを3つ紹介します。
- やりがいがある
- 職を失うリスクが低い
- 給料が高い
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.やりがいがある
設備保全は毎日違う保守保全業務を行います。
毎日同じことの繰り返しではないため、飽きずに作業できるでしょう。
また、難しい修理や改善業務が完了すると、オペレーターの方や会社から感謝されます。
毎日達成感があり、やりがいを感じられればモチベーション高く仕事に取り組めるでしょう。
2.職を失うリスクが低い
設備保全の仕事内容は、AIやロボットに代替されない可能性が高いです。
修理作業の種類は無限にあり、設備によって対処法が異なることが多いです。
イレギュラーな対応を求められることが多いため、AIやロボットでの対応は難しいでしょう。
設備保全に関するスキルや知識を高めれば、どこの工場でも通用します。仮に職を失ってしまっても、再就職できる可能性が高いです。
今後、設備を導入して生産を自動化していく流れがあり、設備が増えるごとに保全の需要も高まるでしょう。
3.給料が高い
設備保全は給料が高いことが多いです。
夜勤や休出があり、資格や危険手当がつくため給料が高くなりやすいです。
実際、転職サイトのdodaでは年収800万円を超える設備保全の求人を多く見かけます。
スキルや経験があれば、転職をして年収アップも狙えるでしょう。
dodaについては「【完全網羅】dodaの評判は良いのか?サービス内容や利用の流れについても解説」にて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
きついと感じるならチェック!設備保全が向いている人の特徴3選
設備保全がきついと感じると、自分が向いているのか気になる人も多いですよね。
ここでは設備保全に向いている人の特徴を3つ紹介します。
- 危険予知ができる
- 慌てずに作業ができる
- 向上心や知識欲がある
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.危険予知ができる
設備保全は大きな機械を分解したり、電気に関する修理をしたり危険な作業が多いです。
最悪のケースでは死ぬリスクもあるので、危険予知ができることは必須スキルと言えます。
例えば、物が外れることを予想して落下防止したり、鋭利な部分を養生して切創防止したりする必要があります。
修理をすることも重要ですが、安全に作業をして怪我をしないことの方が大切です。
安全に作業できない人は設備保全に向いていないと言えるでしょう。
2.慌てずに作業ができる
設備保全の修理は、早く治すために焦って作業をすることが多いです。
修理中は生産ができないため、1日の生産数が減ります。1秒でも早く動かして生産を再開するために、急いで修理をします。
とはいえ、慌てているとミスや怪我に繋がるリスクが高いです。視野が狭くなったり頭が働かなくなったりして、簡単な修理でも無駄に時間がかかってしまうこともあります。
どんな時でも落ち着いて冷静に作業できる人が、設備保全には向いているでしょう。
3.向上心や知識欲がある
設備保全は一生勉強と言われるほど、覚えるべきスキルや知識が多いです。
新たな知識を増やす向上心がなければ、工場の進化についていけなくなります。
実際に今ではAIやIoTなどが導入され、IT系の知識が必要。パソコンと連動している設備も多く、コンピューターについての知識も求められています。
新たなスキルや知識を身につけることが面白いと感じたり、向上心があったりする人は無理なく継続できるでしょう。
反対に勉強への意欲がなければ、継続して仕事を続けることは難しいです。仕事で結果も出にくく、満足して働けないでしょう。
設備保全はきついときもあるが、やりがいのある仕事
設備保全は「きつい」と言われることがありますが、やりがいのある立派な仕事です。
新たな知識を身につけて修理や改善業務に取り組めば、達成感があり満足して働き続けられるでしょう。
とはいえ、勤務形態や作業環境に不満を抱えて、設備保全をやめたいと考える人も多いです。
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まずは会社で働きつつ副業でスキルや経験を身につけていけば、独立も夢ではありません。
工場勤務の方におすすめの副業は「【徹底解説】工場勤務の方におすすめの副業5選!おすすめする理由や注意点も解説」にて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
ぜひこの記事を参考に、設備保全がきついと言われる原因を理解して対策していきましょう。